2014年12月15日(月)【時事】
子どもに大事な生活のリズム
先日、保育環境研究所ギビングツリーが主催する研修会で同志社大学赤教授で赤ちゃん学会理事長の小西行郎先生の講演を聴く機会がありました。
その内容は、「1歳児の15%が睡眠障害を持っている。そのうちの65%に発達障害と同様の行動をする」というものです。発達障害の特徴的な行動とは、落ち着きがない。目が合わない。多動であるといった特徴があります。おおよそ100人いると10人くらいの1歳児にその傾向があるということになります。
小西先生は、人には体内時計があって22時から3時の間はしっかりと寝ていなければならないが、睡眠障害を持っている子どもの特徴は、この時間に熟睡していないことがあげられる。その原因の一つに授乳が関係している。8か月を過ぎたら少なくともこの時間帯の授乳は避けるべき。ミルクや母乳ではなく離乳食に移行する必要がある。卒乳ではなく断乳するべきと話していました。
また、幼児期には8時間から10時間の睡眠が必要。22時から3時の間に必要な時間寝ていれば成長という点では問題はない。昼寝は、成長という点では関係がない。体力の回復という点では重要になる。
そして、睡眠は中枢性の神経リズムに関係してくるが、末梢性の神経リズムについていうと食事の時間が非常に重要になる。特に朝食は一日のリズムを作る上で大事にしなければならない。、同じ時間に同じものを食べることが大切。食べるものが、しょっちゅう変わると行動障害が起きる可能性が高くなる。
子どもに大事なリズムは、毎日同じことを行う事で作られる。いつ何を食べているか。いつどのように寝ているか。食事と睡眠を正常にすると問題行動が改善される。一日のリズム、一週間のリズム、一か月のリズム、一年のリズムをつくることで改善します。こんなことも言っていました。お父さんが子どもを可愛がる事は良いことだが、夜遅く仕事から帰宅して子どもと遊んだりすることは絶対してはいけない。虐待にも近いこと。
さて、お子さんに問題行動が見られますか?もし、気になる行動があるとしたら生活のリズムを整えるようにしてみましょう。
投稿者 kikuseikai : 11:40 | コメント(0)